BUYMAの奴隷になっているショッパーがしている勘違いとは?

キングダムの将軍から学ぶ、思考の枠を超える重要性

 

キングダムの内容には触れないつもりだったんですが、
昨日の夜布団に入ってから色々思い浮かんできたので、
やっぱり書くことにしました。

その時々に感じたことって
自分の意識が向いているところなので、
内観するためにも記しておきたいなと。

それだったら個人の日記でも
いいんじゃないかってところもありますが、
まあ既にこのメルマガも日記的なところがあるので
気にせずに配信します。

というか、情報発信ってそういうもんですよね。

 ※この記事は47巻まで読んだ時点で書いたものです。

※史実に基づくネタバレはありません。

秦軍の趙攻め-昌平君の奇策と李牧の罠(ネタバレあり)

 

一応キングダムを知らなくても話が分かるように書くつもりですが
最新巻(現在47巻)まで読んでいることを前提に話を進めます。
(ヤンジャンでは読んでないのでそれ以降の話は知りません!)

なので、ネタバレもします!
(これからキングダムを読むなら、この先は読まないで下さいね!)

 

では、本題に入りますが、
ざっくりいうと「戦略」と「枠(常識)」の話です。

これだけだと意味不明なので、話を先に進めます。

ちなみにキングダムを全く知らないとわけが分からないと思いますので、
補足をしておくと、中国の戦国時代が舞台で中華を統一していくって話です。

まず、今(47巻)の状況はというと、
秦(主人公側の国)が敵国であり
重要なライバル関係にもある趙を
攻め落とさんと戦を仕掛けている状態です。

以前にも触れたことがありますが、
戦は「負けないこと」がとてつもなく重要です。

そのため、定石としては攻め落しやすいところ(城や土地)から
侵略していき、拠点を作り、その拠点から次の場所を攻めていく
というのが基本的な戦略になります。

いきなり本殿を攻めても返り討ちにあって、
兵力をただ失うだけで終わってしまうからです。

しかし、敵国の趙も秦に攻め込まれないように
対策をしているので、秦は定石通りに攻めても
目標とする15年での中華統一には間に合いません。

そこで、愚策と分かりながらも
首都近くの鄴(ぎょう)という都市に
攻め込む決断をしたのが前巻(46巻)でした。

この戦略を立てたのが、
秦軍の総司令である軍師の昌平君(しょうへいくん)です。

昌平君は正攻法ではないやり方で
鄴を攻め落とすための戦略を練り上げて
秦の王である政に進言し、鄴攻めが実現します。

そして、現秦国のトップ5の将軍うちの王翦、桓騎、楊端和という
3将軍が総勢20万もの兵士を従えて趙攻略を図るんですが、
最初に攻め込んだ列尾で事件は起こります。

列尾は秦と趙の首都圏の間ある城で
攻め落して奪ったのちに鄴攻めの起点とする戦略でした。

しかし、趙の軍師である李牧(りぼく)が
列尾に”ある仕掛け”をしていました。

それは、列尾の城を敢えて”弱く”するというもの。

本来、城は奪われないために強くするのが
セオリーなんですが、敢えて弱くしておいて、
一度奪われても奪い返すことで逆に相手を追い詰める
というのが李牧の狙いです。

城というのは、
自国のものであれば強い方がいいわけですが、
占拠されると逆に敵の戦力になってしまうので、
一概に強ければいいというわけでもないのです。
(でも落とされない城がセオリーです)

※ちなみに”城”といっても日本の姫路城みたいな
お城ではなくて、民間人も住むスペースを
城壁で囲った一帯のことを城といいます。

王翦に委ねられる秦軍の戦略

秦軍は列尾を落としますが、
王翦はいち早く城の脆さに気づき、
李牧の罠にはまらずに済んだものの、
鄴攻めの出鼻を挫かれてしまいます。

昌平君が立てた戦略ではあるのですが、
昌平君がいる秦の首都咸陽から列尾までには距離があって
いちいち本部の意見を聞いてる時間はないので、
総大将である王翦にその後の権限が委ねられています。

で、王翦は敵の戦力を把握するために
危険を犯してまで鄴がどんな城なのか確認しにいき、
秦軍が集まっている列尾を離れます。

その王翦が不在の状況で各軍の想いが錯綜します。

主人公の信は軍略には明るくないので、
ひたすらリアクションをとっているだけなんですが、
信が率いる飛信隊の軍師である河了貂(かりょうてん)や
信の同世代で信と同じように頭角を表している
蒙恬(もうてん)、王賁(おうほん)は現状を踏まえて

「突っ込むのはリスク高すぎで成功確率も低いし、
ぶっちゃけ全軍撤退するのがいいんじゃないの?」

って空気感になります。
(もちろんそんな軽い感じではないですが)

そのようなやり取りをしていると
同じ場にいた桓騎が若手の4人に言い放ちます。

「やっぱ若ェな ザコ共が」

桓騎はこの時点で鄴攻めを成功させる道筋が
見えているわけではなさそうですが、
思いもよらない罠が仕掛けられていたからといって
簡単に全軍撤退ってのは「しょぼい」というわけです。

ちなみに楊端和もその場にいますが、
特に何も発言してなくて美しく存在しているだけです。
(ちなみに楊端和は女性の将軍です)

 

っていうような話をしているわけですが、
結局のところ王翦が全ての権限を握っているので、
王翦が決断を下すのを待つしかありません。

そして、王翦は鄴の視察から戻り
鄴を攻めることを選択します。

王翦の読みと軍略家の読み

失敗すれば自分を含めた3将軍、
実力のある将が何十人、兵士は20万人と死ぬことになり、
秦は滅亡する可能性もある重い選択です。

しかも、それまでの話から
王翦はどちらかというと消極的(に見える)な将軍なので、
(話の流れからは撤退するわけないだろうと思いながらも)
らしくない選択といえばらしくないです。

軍略に明るければ明るいほど、
この状況での鄴攻めは無謀らしく、
先ほど出てきた河了貂、蒙恬、王賁だけでなく、
桓騎軍の軍師でさえ
「どうやって攻めんの?無理でしょ?」
って感じです。

秦、趙以外の武将も秦が破れると予想し、
大国である楚はその後どうやって
秦に攻め込むかまで考えています。

敵である李牧も「なぜ、攻めてきた?」と
王翦の選択を疑問に感じています。

特に鄴は列尾とは違い
とてつもなく堅牢な城です。

まあ、とにかく王翦の選択は無謀なわけです。

しかし、桓騎は言います。

「あいつ(王翦)は勝てない戦は始めない」と。

この発言により勝つことがほぼ決まります。笑
(というか最終的に秦が中華統一する
史実からしてもおそらく勝ちます)

この後、王翦は時間がないにもかかわらず、
鄴の手前の小さな城を占拠し、城内の兵糧を確保した後、
その中に住んでいた住民を殺しはしないけど
城の外に出すという奇怪な行動を取る
というところで47巻の話が終わるのですが、

 

面白いのは、
王翦と桓騎以外は敵味方含めて全員が、
鄴攻めは失敗すると予測していることと、
王翦は勝つ戦以外興味がないことです。

 

完全に矛盾しています。

 

さっき「敵味方含めて全員が」と言いましたが、
秦軍が負けると予測しているのは軍略に明るい人ばかりです。

ここがポイントです。

軍略に明るい人ほど鄴攻めが失敗すると踏んでいて、
王翦だけは勝てると見込んでいるわけです。

つまり、名だたる軍略家が見えていない何かが
王翦には見えていることになります。

鄴攻めを成功させる定石外(常識外)の戦略

ここから先は、完全に僕個人の予想なんですが、

実は、この鄴攻めの少し前の舞台になっていた
黒洋での戦いにその鍵があると感じています。

黒洋の戦いでは、
実力のある2将軍の桓騎と趙の慶舎の戦略がぶつかりあい
長期にもつれ込むと当初予想されていましたが、
終わってみれば桓騎の圧勝でした。

しかも、勝利にかかった時間も少なければ、
それに伴うコスト(食料など)も少なく、
何しろ兵士をほとんど死なせることなく戦を終えました。

なぜそんなことが起こったかというと、
桓騎が周辺の村の住民をえげつない方法で拷問し惨殺して
趙のキーマンとなった紀彗を追い詰めたからなんですが、
どの武将も軍師もそんなことはやろうとも思わなければ
思いつきもしなかったことにあります。
(単純に勝てば何をしてもいいわけではないので、
作品内ではその点も問題視されていますが)

軍師が戦略を立てるときに
軍略囲碁という将棋みたいな感じて
シミュレーションをするんですが、
おそらく考慮されているのは、
自軍の戦力、敵の戦力、城や土地、天候、
武器や食料などの物資、相手の戦略などです。

やったことがないので詳しくは知りませんが、
たぶんこんな感じだと思います。

長けた軍師なら、武将や軍師の性格も
踏まえて戦略を立てていると考えられます。

しかし、桓騎はそこにはない
住民という駒を持ち出したわけです。

正確には、黒洋周辺の村に住む村人を
残忍な方法で殺して、紀彗が何に変えても
守りたい離眼の住民を殺すと脅したからです。

繰り返しますが、そんな方法は
普通の軍略家であれば選択肢にすらないわけです。

河了貂もやり方は支持しないものの、
結果だけ見れば、先生(昌平君)を上回っていると評しています。

これと同じ方法なのかどうかまでは
ここから先を読んでみないと分かりませんが、
おそらく王翦も”軍略家には見えない戦術”
使うことで鄴を落とすと考えられます。

正攻法では誰もが負けると予想しているわけなので、
通常の軍略を超えた何かを使わなければ勝ち目はありません

少なくとも李牧は軍略家として
中華最強に位置付けられているので、なおさらです。

冒頭に「戦略」と「枠」と言いましたが、
王翦は”軍略家の枠を超えた”駒を使うだろうという話です。

将棋で勝負をしているかと思ったら、
囲碁のルールを持ち出してくるというか、
あるいは将棋をやると見せかけて
物理的な攻撃を仕掛けるとか
精神的に追い詰める何かをするとか
そういった感じです。

手段の良し悪しや善悪は一旦脇においておいて、
思考の枠は視野を狭くします。

キングダムでいうなら戦の範囲内で
勝たなければいけないと思い込んだり、
将棋をやっているのであれば
将棋で勝たないといけないと思い込んでいる状況です。

思考の枠を超える必要があるのは、現代のどの分野でも同じ

BUYMAにおいても
必ずしも輸入をしなければならないということはありませんし、
目的を果たすためならBUYMAじゃなくてもいいかもしれません

物販でなくてもいいかもしれませんし、
さらにいえばビジネスをしなくてもいいかもしれません。

ここまでくるとなんでもアリになってしまうので、
どこかで話を収束させないと何もできなくなってしまいますが、
それくらい自由に発想していいって話です。

「こうあらねば」という思考が
(「こうあらねば」とも思っていない無意識レベルですが)
どんどん視野を狭めて選択肢を消してしまうので、
思考の「枠」に収まらずに一切の条件を無視して
方法や手段を考えてみてください

「そうは言っても…」って思ったら
すでにそれが思考の枠です(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です