今日から3連休に入っていきますが、
この連休が終わるといよいよブラックフライデーに突入していきます。
(というかもうセール情報は着々と増えてきていますね)
ヨーロッパ系のブランドを扱っている場合、
基本的にヨーロッパのショップをリサーチすることになるとは思いますが、
状況によってはアメリカのショップのが安く仕入れられることもありえます。
「ライバルが安くなっているけど買い付け先がわからない」
と思っていたら、
以前リサーチしている時は価格が高くて
気にしていなかったショップがセールをしていただけだった。
という感じで、思い込みが盲点を生むことはよく起こりますので、
できるだけフラットな視点でリサーチをしたいところです。
さて、前回は、
ライバルに勝てないからといって早々に諦めていたのでは
いつまで経っても勝てる日は訪れない。
という話をしましたが、
どうしても勝てない時はあります。
まずは調べ尽くすというステップが絶対に必要ですが、
時間は限られているのでリサーチをどこかで諦めることも必要です。
その線引きをどうするか?
その判断の一つの指標となるのが「定価」です。
「定価」に対してライバルの価格がどう設定されているかで考えます。
例えば、定価に対して著しく安いとなれば、
・ショップから優待を受けている
・SALE時に購入した
・在庫を叩き売りしている。
などの推測が立ちます。
逆に定価に比べて高いというのであれば、
・買い付けるのが難しい
・どこのSHOPでも完売している
などの理由で、価格競争に陥っていない。
(売れる商品で、ライバルもリサーチしている可能性があると前提しています)
つまり、安く買い付けることはできなくても、
その商品を買い付けることさえできたら
利益が出るような商品ということです。
この定価に対して安い商品と高い商品、
どちらを深くリサーチするべきか?
これはパーソナルショッパーとしてどの段階にいるかで、
結論は異なると個人的には思います。
例えば、まだ仕入れ先に精通しておらず、
買い付け自体もいくつかのショップでできていない段階の
パーソナルショッパーであれば、
前者(定価に対して著しく安い)の状況の商品には、
あまり手を出さないほうがいいと考えます。
なぜならば、各ショップの特徴や、
“特殊な割引ではない”仕入れ価格を下げる工夫の
知識がまだ浅い可能性があるからです。
例えば、ショップから特別な割引を引き出そうにも、
そもそも販売価格が高いショップだったりすると、
割引できたところであまり意味がないわけです。
(経験という意味では、すごく良いことですが)
あくまでも仕入れ価格を安くして、
利益を大きくするところが目的であり、
割引を受けることが目的ではありません。
ですので、そもそも安く買い付けることができるショップを
手広く探していく段階が必要です。
つまり、後者(定価に対して販売価格が高い)の商品を
リサーチの対象アイテムとした方がその条件に合致していると言えます。
逆に、ある程度実績や経験が積み上がってきたのであれば、
今度は利益単価を上げることが必要となってきます。
これは少ない取引で目標の利益を得たり、
できるだけライバルに邪魔されずに自分の独壇場を作り上げたりして、
できるだけ効率的に稼ぎたい為です。
いくつかのショップでの買い付け経験がついてくると、
・このショップはクーポンを発行することが多い
・ときどき送料が無料になる
・新作が出る段階で前シーズンのアイテムが大幅に割引される
・商品ラインナップがいい(多い)
・一点あたりの在庫数が多い
というようなショップそれぞれの特徴が分かってきます。
ショップ同士の比較もできるようになる為、
どのショップで割引を受けることが有効か
判断できるようになります。
望むような結果が出ていないと、
あれもこれも必要な気がしてきますが、
実際、同時に複数のことは進められません。
なので、ある程度やることを絞って、
そこに集中することが重要です。
問題が複数ある状況はざらに発生しますが、
まずは一つの問題解決を図ります。
解決したら、次の解決に取り掛かる。
という具合に一つ一つ解決していくことでしか、
現状は良くなっていきません。
「今はこれをやる」をはっきりさせていないと、
簡単に脇道にそれます。
ですので、今回の話でいうと、
・新しい仕入れ先を探そうとしているのか?
・仕入れ値を安くしようとしているのか?
を自分の中ではっきりさせて、実際に行動に移すということです。
広く深くできたらそれに越したことはありませんが、
広くする作業と深くする作業は切り分ける方が断然効率が上がります。
話は逸れていきましたが、
「定価」を知ることは、
自分は今何をすべきかを決める指標とできますので、
仕入れ先リサーチに入る前にまず「定価」を調べることを意識して下さい。
今後も触れますが、
この「定価を知る」というのは極めて重要です。
手間かもしれませんが、
仕入れ先をリサーチする前にやってみて下さい。
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