昨日のメルマガで運転免許の更新に行ったことをさらっと話題にしましたが、そこであった出来事を。
まあ出来事というか、講習を受けている時に思ったことがありまして。
「その主張の根拠は正しいのか?」
って話なんですが、BUYMAの活動する時にも必要な数字の捉え方というテーマに繋がりますので、頭の体操だと思って読み進めていただければと思います。
目次
シートベルトは本当にした方がいいのか?
そもそも、まずどんな主張だったかというと、「安全のためにシートベルトを着用しましょう」って話です。
先に断っておきますが、シートベルト着用には同意していますし、必ず着けた方がいいと思っています。
シートベルトを着けなくてもいい、ってことを言いたいわけではありません。
そういう話ではないことを前提に読んでいただきたいのですが、
教習所での講義や更新の講習の際に必ずといいほど出る話題は、事故とかシートベルト着用の話です。
その際のシートベルトを着けた方がいい根拠として、
「事故で死亡された方が〇〇人います。そのうちの●●人はシートベルト非着用でおおよそ△割の人は…」
という話になるわけですが、まあ、これが釈然としないわけです。
シートベルトをしてもしなくても死亡率は変わらない?
これが9割ぐらいだというなら分かります。
でも、ほぼ大多数というような割合ではなくて、死亡された方のうち、シートベルト非着用率は5割を切ります。
つまり、半分以下です。
交通事故で100人亡くなられていたら、50人強はシートベルトを着けていて、45人ぐらいがシートベルトを着けていません。(残り数名は、不明)
という割合を見たときに、
「シートベルトを着用しているか、非着用かはあんまり関係ないんじゃないの?」
という仮説が思い浮かび始めるわけです。
なんなら、事故状況とかも違うはずだし、仮にシートベルトを着けない人がスピードを出しやすい傾向とかあったら、そもそもシートベルト未着用が死亡の原因ではないよね?
だったら、シートベルト着用の話より、スピード出し過ぎを注意喚起した方が効果があるんじゃないの?
とか、もはや言いがかりの領域ですが、揚げ足はどれだけでも取れます。
まあ、何が言いたいかというと、
「そのデータでは、説得力に欠けるのでは?」
ということです。
シートベルトを着用させたいなら、もっといいデータがある
その主張を通したいのであれば、根拠とするデータが相応しくありません。
今回でいうと、比較する数字がおかしいわけです。
シートベルトの有効性を主張するのであれば、同等の事故があった場合にシートベルトを着用した場合と、非着用の場合で、死亡確率がどれくらい変わるのかを比較した方が分かるわけです。
どう考えてもシートベルトをした方が、事故時の死亡確率は下がるはずなので、もっと適切なデータがあるだろうと。
(人形を車に乗せた衝撃テストを見ても、人体に与える衝撃の大きさは歴然なので)
ということで、簡単に調べてみたんですが、そもそもシートベルト未着用率は、運転席と助手席では10%未満です。
つまり、9割以上の人はちゃんとシートベルトを着用しています。
シートベルト着用者と非着用者で母数が全然違う
ということは、この話はスタート地点から検討違いである匂いがプンプンしてきます。笑
ここまで話しておいてなんですが。
というのも、シートベルトを着用している人は、非着用の人のおおよそ9倍いるわけですから、シートベルトを着用している人の絶対的な事故件数は、多いのが普通です。
シートベルトをつけるかどうかで、事故を起こす確率が激変するとは考えにくいので、人数が多ければ、事故件数も多くて当たり前です。
何と言っても、9倍ですから。
とすると、シートベルトを着用することでいくら死亡確率が下がったとしても、シートベルトを着用しても死亡する人数が、シートベルト未着用の死亡人数を上回ってしまうわけです。
なので、シートベルトの着用することで死亡確率は下がるはずなのに、死亡人数で比較してしまっていたら、全くもってインパクトはありません。
まあ、講習でそんな数字を出したところで誰も聞いていませんし、出ているスピードや車の性能とかいろんなことが影響するので、厳密には分からないことだというのは、重々理解しています。
そもそも、このブログでシートベルトの話を長々としてどうするんだ、声も聞こえてきそうですが…。
BUYMAの話をしましょう
開き直って言いますが、直接的には、BUYMAの活動に何の関係もありません。
ただ、数字情報の取り扱い方が大事なことは、BUYMAの活動にも共通するテーマです。
ちなみに、
「数字が苦手です」
という声もたまに聞きますが、苦手なのではなくて、見方を知らないだけです。
BUYMAで扱う数字なんて、大して難しいものではないので、見方さえ分かれば、理解できます。
あとは、苦手という理由を作って、遠ざけるか、結果を出すために克服するか、意思の問題だと思います。
ほしいもの登録数やアクセス数の比較の仕方
ちょっと話が逸れましたが、、、
例えば、ライバルと同じ商品を出品している時に、アクセスやほしいもの登録をライバルの数字と比較する必要性が出てきます。
(その必要性を感じていなかったら、、、受注の機会を大いに取りこぼしていそうですね)
その時に、商品ページに載っている「総アクセス数」で比較しても、全く意味がありません。
理由は、出品している期間が違うからです。
ライバルが3ヶ月前に出品した商品と、自分が1週間前に出品した商品の総アクセス数で比較したところで、ライバルより少ないのは至極当然です。
「ライバルよりアクセスが少ないです」
「当たり前だ!」
って話です。
そうではなくて、「”同じ期間の”アクセス数」で比較する必要があります。
1日でも、3日間でも、1週間でもいいんですが、とにかく「同じ期間に」集めたアクセス数やほしいもの登録数で比較をして、適切に自分の商品が見られているかどうかを判断します。
比較や検証することは大事なんですが、「何を知りたくて、どうやって検証するのか?」ということが、もっと大事で、それ次第で数字の扱い方は変わります。
ちなみに、ライバルの数字を比較する必要性にも触れておきます。
なぜ、ライバルのほしいもの登録数、アクセス数と比較するのか?
自分の商品ページとライバルの商品ページのアクセス数、ほしいもの登録数を比較することは、非常に大事なんですが、目的を持たずにやっても何の意味もありません。
むしろ、本当に目的を持たないまま、ただ数字を確認する作業にしてしまったら、ただの時間と労力の浪費になってしまいます。
そんなことをするぐらいなら、リサーチをして買い付け先を開拓したり、新しく出品する商品を増やした方が、まだ有意義かもしれません。
しかし、目的を理解し、その目的を果たすために実施すれば、リサーチをするよりもコスパの良い作業になります。
なぜ、数字を比較するとコスパが良くなるのか?
コスパが良くなる理由としては、売り逃がしの機会を減らすことができるようになるからです。
当たり前ですが、10個の商品を出品して1件販売するのと、10個の商品を出品して5件販売するのとだったら、後者の方が圧倒的にコスパが良くなります。
前者の割合で5個販売しようと思ったら、単純計算で出品数を5倍に増やす必要があるので、50個の商品を出品しなければなりません。
50個出品しようと思ったら、出品に伴う作業はもちろんですが、リサーチにも時間を要することになるので、その差は歴然であることは誰の目にも明らかです。
もちろん、たくさんの商品を見るメリットもありますが、それはあくまでも売り逃がしがないことが前提です。
売り逃がしをしている状態で、出品数を増やしていくのは、湯船の栓を開けっぱなしにして水量を増やすようなものなので、非常に非効率です。
「だったら、まずは栓を閉めましょう」
というのが、出品後メンテナンスの目的であり、その目的を果たすための行為の1つが、ライバルのアクセス数やほしいもの登録数を確認するという作業です。
受注の取りこぼしを減らす ← ライバルの数字と比較する
ここには、まだ飛躍あるので、その解説をしていこうと思いますが、この続きは、また別の機会に話すことにします。
ライバルの商品ページを見ると、その商品のポテンシャルが判断できる
とりあえず、なぜライバルの商品ページを確認するのか、という理由だけ伝えておくと、
その商品は、そもそも、どれだけアクセスやほしいもの登録を集められるポテンシャルがあるのかを知るためです。
そもそも人気がない商品の商品ページをいろいろやったところで、そもそも人気がない商品だったら、アクセスとか集まりませんからね。
ライバルの商品ページから、どれくらい集められるのかわかるので、まずその数字を把握して、それ比べて自分の商品ページはどうなんだ?ということを検証するという流れです。
足りていなければ、何かしら問題があるので、その原因を探って手を加えることで、お客さんに見てもらって、受注につなげるということですね。
当然、総アクセスで比較しても意味がないので、同じ期間で比較するというのは、先ほど話した通りです。
何を知りたいかによって、見るべき数字は変わる
繰り返しになりますが、闇雲に数字を見ても全く意味はありません。
何を知りたくて、それを知るにはどの数字を見るか?
が非常に大事ですので、目的を持って数字を見るように日々意識しましょう。
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