ここのところ「定価」について話しているんですが、
この「定価」を知ることで課題を絞り込みやすいという点があります。
前々回の記事でも少し書きましたが、
BUYMAでの販売価格が定価に比べてどう設定されているかで、
その商品が置かれている状況が分かります。
(BUYMAでの販売価格というのは、当然売れている価格になります)
定価より安いとなれば、
定価より安く買い付ける方法を見つけなければ、
BUYMA内での競争に勝つことはできません。
逆に定価よりも高いとなれば、
定価でいいから「買い付けられる」という条件をクリアできれば、
BUYMAでの競争に参加することができます。
つまり定価を知ることで、
何が足りないか?がはっきりするこということです。
それは即ち、
何をすれば利益が得ることができるか?
をはっきりさせたことと同義です。
例えば、
「定価で買い付けていたのでは全然勝負にならないが、
定価から20%オフの価格で買い付けることができれば、
利益を得ることができる」
みたいな状況であれば、
セールで値引きしているショップを探すことであったり、
ショップに対して20%オフの条件を引き出すことが課題です。
昨日の記事で書いたように、
基本的にはどのショップも定価で販売しているので、
単に買い付けができるショップをいくら増やしたところで、
その価格競争の中には入っていくことができません。
※商品の供給量が少なくなれば、値段が上がることありますので、
買い付けられるショップを増やすというのは重要な活動ですが、
今この瞬間の問題解決にはならない、ということです。
要するに、
その商品を販売して利益を得るために何をする必要があるのかは、
商品が置かれている状況によって変化するということです。
この課題を浮き彫りにする一つの要素が、
「定価」ということです。
定価を知ることはそこまで難しいことではありませんので、
それだけで課題を明確にできると思ったら、
定価を知る価値はかなり高いです。
(ブランドによっては、定価がわかり辛いものもありますが)
そして、
僕がリサーチをする上で、
もう一つ大事にしていることをお伝えします。
それが何かというと、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
点でリサーチせずに、線でリサーチする
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ということです。
すごく抽象的な表現ですので、
早速、解説していきます。笑
この「点」と「線」は時間軸を表現しています。
つまり「点でリサーチせずに」というのは、
「今この瞬間だけで判断をせずに」といった具合の意味を含んでいます。
商品リサーチをして、仕入れ先リサーチをしたけど、
結局、価格で勝負することができるような買い付け先を
見つけることができなかった。
ということはよく起こります。
しかし、ここで一喜一憂する必要はありません。
売れている商品とその価格、
そして買い付けできるショップというのは、
データとしてストックしていけば良いわけです。
BUYMA内の状況というのは常に変化します。
10万円が相場だった商品が
20万円になるケースはそこまで多くないと思いますが、
15万円ぐらいまでなら、
人気の度合いによっては起こりえます。
また、BUYMA内での相場に変化はなくても、
仕入れ先のセールなどによって、
仕入れ側の状況が変化することだってありえます。
BUYMA内も仕入れ先もタイミングによって、
状況は大きく異なるということです。
それこそ、梨花さん、紗栄子さん、ローラさんなどの
人気芸能人がブログやインスタグラムで紹介して、
一気に品薄→価格が高騰なんてことも全然起こります。
そこまで頻繁に起こることでないですが、
それでも年にいくつかはそういうアイテムが出てきます。
ですので、その瞬間だけで判断せずに、
自分のデータベースとして蓄積していけば、
後々必ず役に立ってきます。
目当ての商品を探している時には行き着くことができなかったショップが、
案外他の商品をリサーチしているときに見つかる、
なんてことも日々リサーチをしていると起こります。
そこで、
「このアイテムはいくらで売れていたから、この価格で仕入れられれば・・・」
という情報を持っていると、
見つけた時に即座に反応できるようになります。
同じ商品を見た時にでも、
持っている情報次第でその価値は大きく異なります。
BUYMAのリサーチをしている時に、
なかなか上手くいかないという感覚は頻繁に訪れます。
しかし、定価を気にしたり、
いくらで買い付けられれば利益が出るのかを蓄積したり、
ライバルがどうやって利益を積み上げているのかを考えたり、
日々のリサーチを頭を使って活動することで、
パーソナルショッパーとしての力は確実についていきますので、
心を折らずに着々と活動して頂きたいと思います。
点ではなく、線でリサーチするとは、
そういう意味です。
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